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スカーフ大好き、ナホです☆

勉強について深く考える本

千葉雅也さんの『勉強の哲学 来るべきバカのために』という本を読み始めたのはもう1ヵ月以上前のこと。

https://twitter.com/naho_watanabe/status/1087974189796085760

その後、出張続きということもあって移動中に読もうと思いつつも、結局、機内誌を読んだり、スマホで調べものしたりなんかで一向に進まず。

そして、やっとこ集中して読もう!と思って読み始めたはいいのですが、第1章の『勉強と言語-言語偏重の人になる』は、言語というものについて考える章でなんとなく理解しながら読んでいたのですが、第2章の『アイロニー、ユーモア、ナンセンス』という章で、パタッとペースが落ちてしまいました。

著者の千葉雅也さんは哲学者で、立命館大学大学院先端総合学術研究科の准教授の方。わたしは著者の方は知らなくて、この本はSNSでたまたま見かけて興味を持ち購入したものなんです。『勉強』という単語だけをみて、効率的に知識を得るためにはどうしたらいいのか?みたいなことが書いてあると思ったんですよね。

でもね…全く違いましたーーー。

哲学なんですよ、哲学。勉強というものに対しての、深い思想。今まで日常会話のことを、このように深く考えたことはなかったし、享楽的とか縮減的という単語を日常でほとんど使用しないので、戸惑ってしまったこともあります。

哲学と言えば、大学受験のときに『倫理』でソクラテスとかプラトンとか出てきたなぁという記憶しかなくて。

第2章のことを、結論でまとめてあるのですが、その部分を読んでようやく少し理解できたかも…という感じです。

大きく分けて、思考にはツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアがある。根拠を疑って、真理を目指すのがアイロニーである。根拠を疑うことはせず、見方を多様化するのがユーモアである。勉強の基本はアイロニカルな姿勢であり、環境のコードをメタに客観視することであるが、その上で、本書では、アイロニーを過剰化せずにユーモアへ折り返すことを推奨している。

(『勉強の哲学』p.217)

今まで哲学って『とっつきにくい』イメージがあったけど、これはわかりやすく説明してくれているなって思いました。あまり物事の本質について深く考えることをしてこなかったな…ということは自分の反省点でもあります。

そして後半の第4章は、具体的にどのように勉強を実践していくとよいかということについて書かれていて、とても参考になりました。その中でも、『読書は完璧にはできない』という項があって、少しホッとしました。笑

読書と言えば、最初の1文字から最後のマルまで「通読」するものだ、というイメージがあるでしょう。けれども、ちょっと真剣に考えればわかることですが、完璧に一字一字すべて読んでいるかなど確かではないし、通読したにしても、覚えていることは部分的です。

通読しても、「完璧に」など読んでいないのです。

(『勉強の哲学』p.179)

今年はたくさん読書をする!!と年始に目標を立てたわたし。だから読書だけは継続したいなと思っています。印象に残った箇所を書き写す『読書ノート』を作ろうかな。

『勉強の哲学』。新しい見方を教えてもらえたような気がします。気になるかたはお近くのAmazonでどうぞ。

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では、では。

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