以前購入した、婦人画報社から出ている『スパイスの本』。同じシリーズの『スープの本』というのも購入してみました。
NAHO CURRY のナホです。
このスープの本について、スープ作家の有賀薫さんがclubhouseの中で紹介されていたんです。そのルームをたまたま聞いていて、ちょうどスパイスの本を購入して読んでいるところだったので、すごくビックリしまして。スパイスの本もまだ途中までしか読んではいないのですが、昔のスープのレシピというのもとてもおもしろそうだなと思ったのでポチッとしてしまいました。
このシリーズの本って、とても丁寧に作られている感じがして好き。この年代の本は、こういう雰囲気のものが多かったんでしょうかね?それともたまたま?確かに、函に入っている本は今は一般的にはあまり見かけないですからね。
スパイスの本よりもちょっと高かったけど…。本は出逢いだと思っているので、欲しい!と思った時に買うようにしてます。
こちらの初版は昭和35年11月1日。スパイスの本が昭和36年だったから、それよりも1年早いのか…。1960年。わたしはまだ生まれてません。スパイスの本を読んでいて感じるんだけど、古さを全く感じないということ。だからこそ、スープの本も気になってしまったというのもありますね。
1番はじめに書かれている『スープとは』という項を読むだけでも、スープの分類がわかるようになっていて、スープというものについて全然詳しくないわたしはここを読むだけで『ほぉーーー』と思っちゃいました。笑 味覚は訓練によって鋭敏になり、洗練されるものだと思うので、デリケートな味のスープを味わい、つくることで味覚の訓練をしていただきたい、というようなことが最初に書かれてました。
確かに味覚の訓練って大事ですよね。わたしもさまざまなスパイス料理を食べに行くことで、味を覚えるようにしてます。自分で作るだけじゃなくてやっぱり食べに行くことも大事だと思ってます。
写真も所々に使用されているのですが、数ページはイラストと文字のページがあって、これがまたとてもかわいい。パラパラと捲ってみたときに、一瞬『書き込み??』と思ったのですが、違いました。笑
そして1番最後には、スープには欠くことのできないいくつかの香辛料があるということで紹介されていました。スープとスパイス、切ってもきれない関係なのね。そこに書かれていた文章と近いことが『スパイスの本』にも書かれていました。筆者はもちろん違うかたなのですが、当時はよく言われていたことなのかな。その部分を引用したいと思います。
おさしみにわさびが欠かせないように、スープにも是非欠くことのできない香辛料のいくつかがあります。香辛料は字の示す通り、香りをそえると共に、味をひきたてる気付け薬のような役目を演ずるものです。その使い方のポイントは絶対に入れすぎぬこと。劇薬もその使う量によっては大きな役目を果しますが、一度分量を間違えて多すぎたら、とんだことになってしまいます。「過ぎたるは及ばざるが如し」といいますが、香辛料の場合、「過ぎたるは及ばざる」どころではなく、「過ぎたるは一巻の終り」以外の何者でもありません。
スープの本なのに、やはりスパイスが気になって1番最後から読んじゃったよね。笑 まー、そんなもんです。
ブイヨンはすべてのスープに必要なものです、だって。自分でブイヨンをとったことなんてないですからね……いつかやってみたいとは思うけれど。
専門書を読むのって楽しいですね。
नमस्ते