『スパイス』と名のつく本ってたくさん売られているんですけど、スパイス辞典的なものは何冊も持っているので、歴史とか読み物的なものを見つけたら買っちゃいます。

NAHO CURRYのナホです。

かなり前に購入したものの積読の1冊になっていたのが『スパイスなんでも小事典』というもの。

奥付を見ると2011年に発行されたものでした。10年前かー。スパイスに関する本って特に古さなどは感じないし、色んな切り口から書かれているものを読み比べるのは楽しいですよね。

こちらの本はスパイスに関するコラムのようなものになっていて、スパイスに関する様々な疑問について答えているんです。それがとてもおもしろい。オールスパイスは本当に「オール」なスパイス?とかスパイスが甘味を強くする!?とかは読んでてなるほどーって思ったよね。

その中でも『スパイスの健康学』という章が1番読んでて楽しかったな。

辛いものを食べると汗が出るのはなぜ?激辛は体に悪い?トウガラシで痩せる?などの項はわたしも疑問に思うことがあることだったので、他のをすっ飛ばして1番先に読みました。笑 最近は、本は興味のあるところから読むことにしてます。

辛いものを食べると汗が出るのは、トウガラシの辛味成分カプサイシンの受容体が舌の味蕾ではなく感覚神経系の細胞にあるから。感覚神経系の本来の役割は痛い、痒い、熱い、冷たいという情報を脳に伝えること。この受容体は温熱の他に酸やカプサイシンの化学的な刺激にも反応するんだって。トウガラシを食べると、脳に温熱情報として伝わるので、暑いと感じて汗が出るとのこと。これは味覚性発汗というらしい。

なるほど。

激辛は体に悪い?に関しては、思い当たるフシもあるんですよね。激辛料理などでトウガラシを大量に食べると、胃内のカプサイシン濃度が非常に高まり、カプサイシン感受性神経が麻痺してしばらく動かなくなることにより胃粘膜が損なわれやすくなるとのこと。

少し前にジャドプールでスリニワスマトンを食べた時に、あまりの辛さにその日1日中胃が痛くてたまらないことがあったんですよね…。(以前に比べてどんどん辛くなっていってる。笑)辛いスパイスはほどほどにしないと、胃を痛めますよ…。それ以来わたしはジャドプールでスリさんのマトンが食べられなくなりました。だって辛すぎるんだもん。

トウガラシで痩せる?に関しては、スパイスダイエットというものがあるらしいですよ。スパイスを摂ることによって、脂肪の分解や発汗などエネルギー代謝を活発にするということみたい。マウスの実験について詳しく書かれていたけれど、要するに食事のたびに乾燥トウガラシを1g以上食べれば、体脂肪の蓄積が抑えられる可能性があるとのこと。ただしその効果は小さいので、過度の期待は禁物だって。笑

スパイスの話ってこうやってずーーーっとできるのも楽しいよね。わたしも色んな切り口でスパイスの話を広げていきたいなぁって思ってる。

شکریہ